猫のカレンダーが、私の毎日を変えた話。

2026年6月20日。
私のもとにカレンダーが届いた。
かわいい猫のイラストが描かれており、日ごとに余白のあるカレンダーだ。

私は「習慣化」が苦手な人間だ。
毎日のルーティンワークですら、抜けがあったりする。
お風呂から出て、「あれ、ひげ剃ってないじゃん。」そんなことすらあるのだ。

健康の為、
毎日ビタミン系のサプリも飲むことにしたのだが、
朝になって「あれ?昨日のんだっけ?」と
昨日の自分を信じられないことも多々ある。

その抜け防止のためにと思って、
このカレンダーを購入した。

夕飯をすませ、1日の終わりにサプリを飲む。
そして、カレンダーに✓をつける。
これだけでも忘れっぽい私の自己肯定感は高まっていた。

そして、長年の運動不足。
久しぶりに会う人から「太ったね」と言われ、
苦笑いが絶えない。

その運動不足に終止符を打つために縄跳びを購入した。

「1時間は跳べるかな」

そんな甘い見積は、
みなさんの想像通りの結果であった。

あの頃の自分を思い出すように軽快に飛び始める。
10回もしないうちに足に縄をかける。

首をかしげながらまた跳び始める。

身体の重さと、筋肉の衰えが明らかになっていく。

5分後、朝の静けさに
私の疲労感たっぷりのゼーハーとした呼吸が響く。
跳ぶごとに足が宙を離れたくないと駄々をこねる。

10分後、もう跳んでいるより
息を整える時間の方が長い気がしてくる。

そして15分。
おそらく500回ほど跳んだだろうか。
朝露の湿った芝の上に私は寝転んでしまうのだった。

そんな朝を終え、シャワーを済ませ、朝食をとる。

出勤前にあの猫のカレンダーに加筆する。
「◎ 15分、500回 頭が冴えている」
とても気持ちが良い。

これを1月続けて、
カレンダーを新たにめくるその時に、
この履歴を眺めながら私は勝利のほほえみをするのだろう。
最初は「運動不足の解消と、減量」が
目的で始めた縄跳び。

それが、今や
「カレンダーに履歴をつけること」が
目的になっているのだ。

思い返せば2025年の大晦日、
「あれ~?今年は何をしたっけ?」と
年を越してしまった。


今年の大晦日は、
この猫のカレンダーをめくりながら、
今年の毎日の履歴を見返すのだ。
そして娘と妻に、父はすごいだろ。
と鼻を高くしているに違いない。

P.S
家づくりも、少し似ているのかもしれません。

家は完成した瞬間がゴールではなく、
そこから始まる毎日の積み重ねが、
「いい家だったね。」
をつくっていく。

朝のコーヒー。
廊下に置いた一脚の椅子。
家族との何気ない会話。
カレンダーにつけた小さな印。

豊かさは、特別な一日ではなく、
そんな普通の日々の中にあるのだと思います。

人生を、ちょっと楽しく。

著:志道 勇


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