2025.12.3
― 忙しい毎日に、そっと深呼吸ができる住まいへ ―
毎日、気づけば時間に追われています。
仕事、家事、育児…。
1日の大半を「誰かのため」に使って、
ふと立ち止まると、自分のための時間がほとんど残っていない。

これは特別な話ではありません。
これまで多くのお客様から何度も聞いてきた“リアルな悩み”です。
「もっとゆっくりしたいのに時間がない」
「家にいても休まった気がしない」
そんな小さな疲れが積み重なり、気づけば心にも余裕がなくなってしまいます。
だからこそ、
「もっと自分らしく暮らしたい」
「家で過ごす時間を大切にしたい」
そんな思いから、住まいそのものを見直す方が増えています。
- マイホームの購入
- リノベーション
- 引っ越し
- 間取りの再構築
家の選び方やつくり方が変わると、暮らしも確かに変わります。
これは私たちが現場で何度も実感してきたことです。
新しい住まいに変えてから、
「朝のイライラが減った」
「帰宅した瞬間ホッとするようになった」
そうした声をたくさんいただきます。
ただ、ここでひとつお伝えしたいことがあります。
暮らしの幸福度は、“大きな住まいの変化”だけで決まるものではありません。
住まいを変えなくても、
今日から取り入れられる「小さなミニ習慣」だけで、
家時間は驚くほど豊かに変わっていくのです。
では、その”ミニ習慣”とはどんなものなのか。
ここから、具体的にご紹介していきます。
家時間を豊かにする、5つのミニ習慣
1|夜の照明を整えるだけで、睡眠の質が変わる
一日の終わり、ついスマホを見たりテレビを流し見したり、
なんとなく過ごしてしまう夜の時間。
でも実は、
夜の1時間の過ごし方を少し変えるだけで、翌日の気持ちや体の軽さが大きく変わります。
そのカギとなるのが「照明」です。
- 白色照明を電球色に変える
- ダイニングを間接照明で包む
- ベッドサイドに小さな灯りを置く

光がやわらかくなると、
脳と目が自然とリラックスモードに切り替わり、
“なんとなく”の夜時間が
“明日を整える大切な時間”へと変わっていきます。
住まいの灯りは、1日の疲れをそっとゆるめてくれるやさしい存在です。
(もっと詳しく知りたい方向けのオススメ記事はコチラ)
2|1㎡の“余白”があるだけで、心が片づく
モノが増えてくると、
私たちはつい「収納を増やせばなんとかなる」と考えてしまいます。
棚を足し、ボックスを買い、空いている場所を埋めていく——。
でも実は、それが逆効果になることも少なくありません。
収納を増やすほど“ものを置ける場所”も増えていき、
結果として、家の中に雑多なモノが広がってしまうからです。
視界に入る情報量が増えるほど、
脳の負担がじわじわと積み重なり、
小さなストレスとなって私たちに返ってきます。
だからこそ、あえて
“何も置かない1㎡”
をつくってみることをおすすめしています。
玄関に1㎡。
リビングに1㎡。
「何も置かないスペース」を、ひとつだけ決める。

それだけで動線がスムーズになり、
片付ける手間が減り、
視界が静かに整っていきます。
余白は、暮らしの“呼吸スペース”。
そこに心のゆとりが生まれます。
3|香りで空気と気分を整える
忙しい日はどうしても呼吸が浅くなりがちです。
忙しい日は知らず知らずのうちに呼吸が浅くなりがちです。
そんなとき、香りは気持ちの切り替えに役立ってくれます。
- 朝は柑橘系でスイッチを入れる
- 昼はハーブ系で部屋の空気を軽やかに
- 夜はラベンダーやウッド系で深い休息を
香りは空気の“メンテナンス”であり、
心の“微調整”でもあります。
これは、レスト(心身の休息)のためにできる小さな習慣です。
筆者が愛用している無印良品のアロマはコチラ
4|“自分だけの小さなスペース”をつくる
家族がいても、家が広くなくても、
「自分のためのミニスペース」はつくれます。
最近は、小さなこもりスペース=“ヌック”が人気です。
ほんの数十センチの奥行きでも、
照明とクッションを置くだけで、
自分だけの落ち着く“隠れ家”ができます。
ヌックほど本格的でなくても大丈夫。
- 本を1冊置ける棚
- お気に入りの布をかけた小さなコーナー
- 小さな椅子とサイドテーブル
- ダウンライトの下に置く“ひとり時間スポット”

座る場所がひとつあるだけで、
「少し満たされた」と感じられる瞬間が生まれます。
これはレクリエーション(自分の楽しみ)を
暮らしの中に取り戻すための大切な習慣です。
ヌックを取り入れたリノベの施工事例はコチラ
5|季節を“ひとつ”だけ取り入れる
大がかりな模様替えをする必要はありません。
季節の要素をひとつだけ置くだけで、
空間に小さな彩りが生まれます。
- 春:一輪の花
- 夏:リネンの布
- 秋:木の実や枝物
- 冬:キャンドルの灯り

「季節を楽しむ余裕」は、
自分の心を大切にしている証でもあります。
併せて読みたいコラム
-金木犀を鉢植えしてみたら暮らしが整った話-
「家と共に、私も育っている。」
暮らしの幸福度は”家の性能”でも変わる
最後にひとつ。
家の性能(断熱・気密・)も、暮らしの幸福度に直結します。
- 窓際のヒヤッと感
- 部屋ごとの温度差
- 朝起きたときのだるさ
こうした“見えないストレス”が減ると、
家の中にいる時間そのものが、ぐっと心地よくなります。

ミニ習慣 × 性能向上リノベーション
この両方がそろうことで、
暮らしは本当の意味で豊かになっていきます。
おわりに:小さな積み重ねが、人生を楽しくする
家時間の幸福度は、
大きな変化ではなく「小さな習慣」の積み重ねで決まります。
気持ちを整え、暮らしを整え、
やがて心の余白が増えていく。
私たちはこれからも、
”人生をちょっと楽しくする住まいづくり”を大切にしながら、
あなたの毎日に寄り添うご提案をしていきます。