前書き
2026年2月23日(本コラム投稿時現在)
宇部市山の手町にてとある家族のリノベーション工事を行っております。
工事中の段階ですが、ご夫婦の価値観や、リノベーションに至った経緯などを紹介してまいります。
完成の暁には、完成見学会も開催いたします。
DATA
所在地:山口県宇部市山の手町
建物種別:戸建て住宅
構造:軽量鉄骨造/2階建て
築年数:築32年
家族構成:ご夫婦+お子様2人+ワンちゃん
工事内容:フルリノベーション
検討背景:新築と比較検討のうえ、実家リノベを選択
この住まいの始まり
- 家族が増えるタイミングで、実家と向き合う -
今回の住まいは、
ご主人が幼少期から暮らしてきた、御実家でした。


築32年の軽量鉄骨造。
ご結婚を機に、ご両親から相続され、
現在はご家族4人とワンちゃん1匹での新しい暮らしを計画されています。
4歳のお子様と、生まれたばかりの0歳のお子様。
家族が増え、暮らし方が大きく変わるタイミングで、
「この家を、これからの家族の居場所としてどう整えていくか」
その問いに、向き合うことになりました。
新築も検討したからこそ選んだ、実家リノベーションという選択
― 住まいとお金、どちらも無理をしない ―
当初は、新築という選択肢も検討されていました。
ただ、見積もりを重ねていく中で見えてきたのは、
50年という長期ローンを背負いながら暮らす未来。
「家のために、暮らしを我慢することになるかもしれない」
そんな違和感が、ご夫婦の中に少しずつ生まれていきました。
子育ての真っ最中であること。
キャンプや釣り、ゴルフといったご主人の趣味。
グランドピアノを今も大切にされている奥様の時間。
そして、家族の一員であるチワワの存在。
住まいだけにお金や余力を使い切るのではなく、
暮らし全体を、無理なく続けていけること。
今回のリノベーションでは、
その“トータルバランス”をとても大切にしています。
今回のリノベーションで大切にしていること
― 「今」と「これから」を、同時に考える ―
「これが一番大切です」と、
一つに絞ることは、正直できませんでした。
子どもたちはまだ小さく、
これから先、暮らし方はきっと変わっていきます。
だからこそ、
✔ 子育てしやすいこと
✔ 趣味を我慢しすぎないこと
✔ ペットも含めて、家族みんなが心地いいこと
そのどれか一つではなく、
すべてを少しずつ満たしていく住まいを目指しています。
工事中だからこそ見える、戸建てリノベーションのプロセス
― 解体して初めて分かる、この家の素顔 ―
工事が始まり、
壁や床を解体していくと、
これまで見えていなかった部分が現れてきました。


軽量鉄骨ならではの構造。
長年の暮らしが刻まれた痕跡。
「活かせる部分」と
「これからの暮らしに合わせて整える部分」。
図面だけでは判断できないことを、
現場で一つひとつ確認しながら、
住まいの方向性を微調整しています。
完成すれば見えなくなる工程ですが、
暮らしの安心感を支える、とても大切な時間です。
ピアノのある暮らしを、家族の中心に
― 音楽と時間を、受け継いでいく住まい ―
奥様は、幼少期からピアノを習い、長い時間を音楽と共に過ごしてこられました。
今も大切に使い続けているグランドピアノは、
単なる楽器ではなく、これまでの時間や経験が詰まった、
家族の一員のような存在です。
解体前|一番陽当たりのいい和室

解体後|陽当たりを活かしてリビングへ

今回のリノベーションでは、
そのピアノを「特別な部屋に置く」のではなく、
家族が集まるリビングの中で、自然に暮らしに溶け増せる
という選択をしています。
直射日光を避けながら、陽だまりの中へ
グランドピアノの配置は、
見た目だけで決められるものではありません。
音の響き方。
湿度や温度の変化。
そして、直射日光が当たらない事。
イメージ|ピアノと暮らすリビングへ

陽当たりのいいリビングの中で、
時間帯ごとの光の入り方を想定しながら、
ピアノにとっても、人にとっても心地のいい位置を計算しています。
「弾く姿」を、日常の風景に
奥様が思い描いているのは、
ピアノを”趣味として楽しむ空間”だけではありませんでした。
これまで培ってきた
ピアノとの時間や経験を、
今度は我が子と共有していくこと。

リビングで過ごす日常の中に、
ふと音楽が流れる時間がある。
お子様たちにとって、
それが特別なイベントではなく、
当たり前の風景として記憶に残ることを、
とても豊かだと感じてらっしゃいます。
設計と現場で、立ち止まったところ
― すぐに決めなかった理由 ―
今回のリノベーションでは、
「その場で決めない」という判断をした場面が何度かありました。
今は子育て中心の暮らし。
数年後には、子どもたちの過ごし方も変わっていく。
今の正解が、
10年後の正解とは限らないからこそ、
可変性や余白をどう残すかを重視しています。
図面上では問題なくても、
実際に立ってみると、少しだけ違う。
私たちは、その小さな違和感を見逃さず、
現場で立ち止まりながら、最適解を探しています。
完成後に描いている、これからの暮らし
― まだ完成していないからこそ、想像できる風景 ―
まだ工事の途中ですが、
すでにいくつかの暮らしの風景が浮かんでいます。
子どもたちが眠ったあとの夜。
家の中に、グランドピアノの音がやさしく響く時間。

休日には、
キャンプ道具を手入れしながら、
次の予定を家族で話すひととき。
ワンちゃんが足元を行き来しながら、
家族それぞれが、自分の時間を過ごす。
そんな日常を、この住まいで育てていく予定です。
まとめ|この住まいの物語は、まだ途中
― 完成後、また続きをお届けします ―
住まいづくりは、
完成した瞬間ですべてが終わるものではありません。
無理のない返済計画。
好きなことを続けられる余白。
家族が自然体で過ごせる場所。
それらが、この住まいでどう形になったのか。
完成後には、また改めてご紹介する予定です。
こちらの物件は完成見学会を予定しています。
2026年4月28日(水)から、2026年5月10日(日)の12日間で開催します。
予約ページもありますので、ぜひこちらもご覧ください。